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ガイド

アクリル製品の輸送:養生・緩衝・到着時の検査

保護フィルムは何から守っているのか、板と板の間に何を挟むのか、届いて最初の5分でどこを見るか。アクリルを傷ませない輸送の実務を整理します。

商品・ケアチーム最終更新 2026-09-18

保護フィルム

保護フィルム — アクリル面のPEフィルムは、輸送中の擦り傷と飛来キズから面を守るための消耗品です。剥がすと面が露出するので、加工・出荷・店内搬入が終わるまで貼ったままが基本。屋外展示や日光曝露が長い場合は、糊残りが出始める前に剥がすほうが安全です。

面同士の滑り

面同士の滑り — 板を積み付けると、輸送の振動で板同士が微妙に擦れ合い、角が削れて白く見えるようになります。フィルムだけでは角は守れないため、板間に発泡シートやパッドを入れて「面と面を触れさせない」のが原則です。

到着時に最初の5分で見る順
外装箱の角つぶれと貫通穴角に当たった荷物の跡がないか
フィルム表面の深い擦り傷剥がす前に光を当てて方向を見る
角の白い削れ板間緩衝の有無を確認
組み立て前の仮合わせ差し込みと水平を、ラベルを剥がす前に

フィルムは「加工が終わるまで剥がさない消耗品」

アクリルの表面保護は、ガラスと違い「剥く前提で貼ってある」前提で設計されています。切断・研磨・出荷・店内搬入と、面を触る工程は思った以上に多く、フィルムはそのたびに小さな保険をかける存在です。剥いていいのは、設置位置が決まり、周囲の工事が終わり、清掃の準備ができた時。早い段階で剥がすと、その後の全ての工程が傷候補になります。

破損の話は「角」と「板間」で決まる

アクリルの欠けの大半は面より角から入ります。箱の角に当たった荷物の力も、積み重ねで板間が滑る摩擦も、まず角を白く削る。だから段ボールの角保護、板間の発泡シート、パレット積みでのバンド位置(板材の隙間に締めるのではなく面全体で受ける)が効いてきます。輸送条件が変わった時は、梱包図を一緒に見直さないと、製品仕様だけ直して事故はそのままになります。

到着検査を「開梱の儀式」にする

受け取りから5分で、外装箱→フィルム面の深い傷→角の白化→仮合わせの順に見る。この順には理由があって、ラベルと箱を捨ててしまうと補償の話が前に進まず、フィルムを剥がすと表面傷が「輸送傷」か「使用傷」か分からなくなるからです。検査順を業者に共有しておくと、同じ輸送路を何度も使う時に同梱ルールが固定され、事故率が目に見えて減ります。

フィルムを貼ったまま屋外展示していいですか?

数日程度なら多くの場合は問題ありませんが、フィルムは紫外線と熱で糊が固くなり始め、貼ったまま数週間〜季節をまたぐと剥がし跡が白く残ることがあります。屋外展示が長引く見込みなら、展示前に剥がして清掃し、予備フィルムを後貼りする方が面はきれいに残ります。

破損が疑わしい時、写真をどう撮りますか?

外装箱を捨てず、割れ位置が写る一枚、箱ごと写る一枚、送り状ラベルが読める一枚の三枚を先に撮ってください。中身の被害と外装の状態と荷番号がそろうと、輸送中の事故なのか製造段階なのかの切り分けが速くなり、補充も交換も速くなります。